Fuerzas Armadas Racion Individual De Combate
Armed forces Individual Combat Ration
陸軍 個人用戦闘糧食
スペイン軍のレーションは他国の物とは異なり、朝昼夜の各食事が各々独立したパッケージで支給されます。このような形態を採用しているのは、スペイン軍の他にはカナダ軍くらいなものでしょう。(アメリカ軍は、単に1食パックとして支給)
その他では、イタリア軍が3食独立した梱包方式を採っていますが、3箱が一つに纏めてパッケージされているので、これは3食で1パックと言えます。
スペインは、1日5回の食事を摂ると言われるお国柄だけに、少々理解し難いレーションのメニュー構成にも何らかの意味があるのでしょうか。

メニューは朝食5種、昼食AとBがそれぞれ5種づつの計15種類が用意されており、通常は朝食とA、Bの3種類に別支給のビスケットパックを2個で1日分を構成しています。
しかし、それぞれのパックには加熱キットや浄水剤などが同梱されており、朝食、ABがそれぞれ単体でも不便なく食べられるようにデザインされています。
同様のシステムを採用するカナダ軍は、メインミールがレトルトパックの為、缶きりや加熱キットが必要ありませんが、スペイン軍では全てのパックに缶きりやアクセサリーキットを同梱させる為にかなりの予算を計上しているはずです。これも、食文化の違いなのでしょうか。
 
スペイン軍の戦闘糧食で特筆すべき点は、その他の軍用糧食には多少なりとも市販品や民生品の流用が見られるのに対し、ほとんどの食品やアクセサリーは軍専用のパッケージがされており、スペインの国旗にも示されているスペイン国家の紋章が印刷または刻印されているという事でしょう。
OD色に国家紋章付きの戦闘糧食。スペイン軍兵士にとっては当たり前の戦闘糧食でしょうが、コレクターにとってはかなり魅力的な戦闘糧食です。

 
5 different menu and color MENU 5   For 1 Day meal 
Outer box contain 25 packages  

 
スペイン軍レーションは、アメリカ軍同様に複数の業者に納入させているようです。
軍があらかじめミリスペック(=軍仕様)をメーカーに提示し、それを元に複数のメーカーが食料品やアクセサリー類を作っています。
その為、気を付けて見てみると缶切りにそれぞれのメーカーの刻印が施してあったり缶詰の文字フォントやデザインに若干の相違が確認されます。

現在確認されているメーカーは以下の3社 

Jose Miguel Poveda, S.A
Campana Al Onso Hipercas, S.A
Teogenes Ruiz, S.A
   
   

 

Ration Package
スペイン軍レーションは、他のヨーロッパ諸国と違い1日分の食事を3食に分けてパッキングしており、朝昼夜の3食分とビスケットパック2個の合計5個が1日分の定量です。
また、メニュー構成は朝食、昼食、夕食の各パックが5種類ずつの合計15種類用意されており、各メニューごとにパッケージの印刷が色分けされ、ひと目で判るように工夫されています。

Desayuno-Breakfast   (朝食用)
Comida-Lunch A   (昼・夕食用 A)
Comida-Lunch B   (昼・夕食用 B)
MENU NUMBER & COLOR

1−BLACK    黒 
2−RED          赤
3−BLUE       青
4−GREEN    緑
5−WHITE  白

 

Desayuno-Breakfast
朝食パック
  
 
Comida-Lunch  A
昼・夕食用 A
 
 
Comida-Lunch B
昼・夕食用 B

 

 

 Racion Individual De Emergencia
 Individual Emergency Ration
個人用 エマージェンシーレーション

 

 

 

 

 
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