Combat Ration Type I and II Taste Report

戦闘糧食　試食レポート


2002 TypeⅠ Menu 3	2003 Type Ⅱ　Menu 3

戦闘糧食Ⅰ型　　試食

レトルトパック食であるⅠ型には、それぞれのパックに簡単な注意書きがあり、それに従って温めるものとそのまま開封して食べる物とを判断します。

主食である飯パックは、１５という文字が書かれているので１５分間湯煎するものと思われます。

そこで、今回は飯パックを１５分湯煎して副食パックはそのまま温めずに開封して試食してみることにしました。

各パックとそれぞれの内容。　器が無くてもパックから直接食べられる。

　　　　
全体の盛り付け。主食の飯が２種類、各２５０ｇあるので量的には充分満足できるものだ。


小豆飯　　２５０ｇ見た目は、まるで自衛隊の戦闘糧食Ⅱ型にある赤飯とそっくりだが、味は自衛隊の赤飯のように塩味は付いていない。　また、米の感じももち米よりちょっと粘り気が抑えられた感じだ。しかし、やはり短粒米を主食とする国だけあり、飯の味は自衛隊の糧食と比べて遜色ないものだ。	ハム飯　　２５０ｇ直訳すると『ハム飯』のようであるが、これはたぶん『ハムのピラフ』と言った方が正解であろう。こちらは、自衛隊のトレーニングレーションにある『スタミナピラフ』に近い味付け。少々脂っこくはあるが、ハムにニンジンとコーンが入り塩味と胡椒が効いたスパイシーな味が美味い。	味付けウインナー　　１００ｇボソボソした食感で、肉とは思えない。強いて言えば魚肉ソーセージとオカラを和えてソーセージ状に固めた感じ。味付けは、ケチャップベースのバーベキューソースといった風味。味が濃いので、飯のおかずには合うのだが単品で食べるのには向いていない。小さなソーセージ６本入り。

キムチ　　１００ｇ韓国と言ったらキムチ、やはり食事にキムチは欠かせない。１００ｇと結構たっぷりな量のキムチが付いている。　食べ易いように細かく刻まれた白菜と千切りの大根のキムチで、長期保存用に発酵は止められているようである。味のほうは、辛味が抑えられており酸味の方が強く、保存性のためか塩気も少々強い。	黒豆煮５０ｇ韓国のレストランではナムルと並んで良く出る一品。　甘しょっぱく煮られた黒豆であるが、かなり硬い。　しかし、レストランで出される物と遜色無いものだ。

戦闘糧食Ⅱ型　　試食

自衛隊の戦闘糧食Ⅱ型は缶詰食だが、韓国軍のⅡ型はフリーズドライ食です。

フリーズドライ食の利点として先ず上げられるのが軽量でコンパクトにまとめられる事。しかも保存性が良く、外気温の変化にも耐えられるということ。冬季の韓国は冷え込みが厳しく、携行した糧食も容易に凍結する恐れがあるので、このようなフリーズドライ食であれば最悪水無しでも食べる事が出来る。

実際、寒冷地の国々や寒冷地用糧食にはフリーズドライ食を使用している場合が多い。


袋の内部には、乾燥米と具の中にスープや調味料などが一緒に入っている。	内容物を取り出してみると、乾燥米の他はそれぞれパッキングされており、具材の他に乾燥剤も入っていた。


袋の裏面に書かれている注意書きを見て想像すると ①袋の下部を広げて立てられるようにする ②袋を開け、中の袋を全部取り出す ③お湯を目印まで注ぐ ④１０分待ってから調味料と油を入れてかき混ぜ食べるという手順で進んでいくらしい。	注意書きの通りに作って出来上がったもの。グレーのパック表皮は目印のところから剥がすことが出来、調理する時には内部が見えるようになっている。スプーン１つあれば、袋から直接簡単に食べられる。	盛り付け例。お湯で戻す途中でかき回せば、米がムラ無く戻り食感も普通の飯とそれ程変わらない。メニュー３はチャプチェ飯だが、チャプチェの麺は細かく切ってあるので、麺が入っているという感じはしなかったが、味の方は若干ピリ辛風で、野菜の繊維もしっかりしておりとても美味しいものだった。付属の卵スープは、ビーフストックを使ったもので、市販の物と比べて遜色ない。

　　

試食　カメ一等兵＆Ｍ＠ＴＨＥ戦闘糧食

撮影　Ｍ＠ＴＨＥ戦闘糧食

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