German Food

ドイツ料理　編

我が駐屯地から、そう遠くない場所にドイツ村が２ヶ所存在します。

一つは、日本人が多く住む場所にありレストランや自家製ビールやパン、ソーセージなどを売る本格的な

デリカテッセンもある所。もう一つは駐屯地から車で１５分位の場所にあり、小規模なちょっとした田舎の観光地っぽいビレッジになっており、お土産物やアクセサリー屋、レストランに混ざり小さなデリカテッセンが１件あります。

本来なら規模が大きく本格的な方へ行くのが筋ですが、わざわざ出掛けるのも面倒だし、以前に何度か行って感じたドイツの片田舎風の感じが気に入っていて、しかも、老夫婦がひっそり経営しているというのも食材を説明してもらうのに良いだろうとの判断で、小さい店の方に買出しに行って来ました。

土曜日の昼だというのに、他に客も無く、爺さんはレジの裏でウトウト・・・・・。

婆さんにレーションのメニューから書き出したソーセージ類と、豆シチュー＆肉煮込みの名前を渡して、『これだけ全部頂戴』とお願いして、一個づつ説明してもらいながら買い込み。

残念ながら脂肉ソーセージと豆シチューが無く、豚肉煮込みも調理済みが無く、婆さん曰く『肉とスープの素はあるから自分で作りなさい』との事なので、戦うシェフとしては腕を振るうしかないと、肉の塊とドイツ判クノールを買い込む事に。〆て＄６０也。高い・・・・・・・。

海外で暮らすor暮らした事のある人なら解ると思いますが、外国生活で一番欲しくなるのが食べ慣れた自国の食べ物ですよね。

日本人なら白米に味噌汁、漬物、ラーメンｅｔｃ。少々高くてもたまにはいいやとつい買ってしまいます。

たぶん、これも同じような感じなのだろうなと。

日系マーケットに入ると目に付くのが冷蔵庫に入った魚類や惣菜パック類、インスタントラーメンなどの食品類ですが、ドイツ系の店に入るとまず目に入るのが多種多様なソーセージにチーズ。それに黒い色のパン類。所変われば品変わるとはホント、よく言ったものです。

パン　＆　ソーセージ

Vallkorn Brot 　ライ麦パン

ドイツ軍レーションには必ず付いてくるこの黒パンは、いわゆる普通の柔らかいパンではなく、しっとりとして重量感があり、ヒマワリの種や穀物類が練りこまれたもので、市販の物も薄切りされており味や香りも缶詰のものより保存臭は無いが、それ以外ほとんど変わらない。

穀物の粒々感や酸味、独特の香りは本物だったようです。　　　　　　　　　　　　　　　　　

Leberwurst 　レバーソーセージ

中身は滑らかな肉に粗挽きの肉と香味野菜系のようなものが少々入っている。レバーの匂いはほとんどしないが、味はしっかり出ておりとても美味しい。柔らかいので、パンに塗って食べると良く合う。

　　

Jagdwurst 　　　狩猟ソーセージ

キメの細かい滑らかな肉のベースに、粗挽きの肉が混ざり、マスタードシードが味のアクセントになっている。

全体にやや白みがかった色で、味は

薄味。

　　

Bierwurst 　　　ビールソーセージ

Ｊａgdwurstより肉の色がやや濃い目だが、内容や味はそれ程の違いが感じられない。

こちらの方が、塩味と香りがやや強めで、日本にあるソーセージの味と似ている。

　　

Sulze 　　　　　　煮凝りソーセージ

酸味のあるソーセージと言われているが、このソーセージは酸味をほとんど感じない。このタイプは、大きめなソーセージをスライサーで切って量り売りしてくれる。写真は、牛タン入り。

タンの味が良く出て、周りの煮凝りも

見た目よりさっぱりしている。

Blutwurst 　　　　血のソーセージ

血のソーセージといっても、特に匂いがする訳でもなく、スパイスの香りが効いたとても美味しいソーセージ。

上のSulzeと同様に牛タン入りで、量り売りしてくれる。味は、Sulzeよりコクがあり、牛タンの味とマッチしている。

調理　編

Schweinefleisch

ドイツ村の小さなデリカテッセンで買い物をして、店の人にSchweinefleischの調理済みの物が無いか尋ねたが、生憎この店では置いてなかったのだが、冷凍した豚肉と煮込み用の素があるので自分で調理できると言われ、夕飯に作ってみようと買い込んでみた。

そもそも、Schweinefleischとは豚肉の事で、料理名ではない。

ドイツ軍レーションにもSchweinefleisch mit XXX など豚肉と何かの料理というような名前になっている。

そこで、今回は９０年代前半のTYPⅡの中からSchweinefleisch mit Grunen Bohnen und Karto-

-ffeln ( 豚肉と豆、ジャガイモのシチュー）を作ってみた。

デリカテッセンで買った冷凍の豚肉とクノール製シーズニング。まさかドイツの豚肉では無いだろうが、値段がアメリカのスーパーの倍近かった。

家に手頃な豆が無かったので、あり合わせの野菜（ニンジン、ジャガイモ、アスパラガス）の煮込みに急遽変更。

　

肉を煮込んで１時間半、野菜を加え４０分程度。

程よい加減で出来上がり。

　

昼間食べたハム類と共に。

コンバットレーションメニューでワインと共にディナー。

Schweinefleischのアップ。

ジャガイモ、ニンジン、アスパラガスとの煮込み。
アメリカのマーケットの倍近い値段はしたが、肉はとても柔らかく煮えナイフを使わなくても食べられるほど。

GO TO 　Taste report top Top page

				Vallkorn Brot 　ライ麦パンドイツ軍レーションには必ず付いてくるこの黒パンは、いわゆる普通の柔らかいパンではなく、しっとりとして重量感があり、ヒマワリの種や穀物類が練りこまれたもので、市販の物も薄切りされており味や香りも缶詰のものより保存臭は無いが、それ以外ほとんど変わらない。穀物の粒々感や酸味、独特の香りは本物だったようです。
				Leberwurst 　レバーソーセージ中身は滑らかな肉に粗挽きの肉と香味野菜系のようなものが少々入っている。レバーの匂いはほとんどしないが、味はしっかり出ておりとても美味しい。柔らかいので、パンに塗って食べると良く合う。
				Jagdwurst 　　　狩猟ソーセージキメの細かい滑らかな肉のベースに、粗挽きの肉が混ざり、マスタードシードが味のアクセントになっている。全体にやや白みがかった色で、味は薄味。
				Bierwurst 　　　ビールソーセージＪａgdwurstより肉の色がやや濃い目だが、内容や味はそれ程の違いが感じられない。こちらの方が、塩味と香りがやや強めで、日本にあるソーセージの味と似ている。
				Sulze 　　　　　　煮凝りソーセージ酸味のあるソーセージと言われているが、このソーセージは酸味をほとんど感じない。このタイプは、大きめなソーセージをスライサーで切って量り売りしてくれる。写真は、牛タン入り。タンの味が良く出て、周りの煮凝りも見た目よりさっぱりしている。
				Blutwurst 　　　　血のソーセージ血のソーセージといっても、特に匂いがする訳でもなく、スパイスの香りが効いたとても美味しいソーセージ。上のSulzeと同様に牛タン入りで、量り売りしてくれる。味は、Sulzeよりコクがあり、牛タンの味とマッチしている。


デリカテッセンで買った冷凍の豚肉とクノール製シーズニング。まさかドイツの豚肉では無いだろうが、値段がアメリカのスーパーの倍近かった。	家に手頃な豆が無かったので、あり合わせの野菜（ニンジン、ジャガイモ、アスパラガス）の煮込みに急遽変更。	肉を煮込んで１時間半、野菜を加え４０分程度。程よい加減で出来上がり。

昼間食べたハム類と共に。コンバットレーションメニューでワインと共にディナー。	Schweinefleischのアップ。ジャガイモ、ニンジン、アスパラガスとの煮込み。	アメリカのマーケットの倍近い値段はしたが、肉はとても柔らかく煮えナイフを使わなくても食べられるほど。