オランダ王国
Kingdom of the Netherlands  

 

 
オランダの食文化 オランダ人は味音痴なの?
 
「人はパンのみによって生きるにあらず・・・」と言うキリストの言葉があるように、ヨーロッパの食文化はイタリアやフランスなどのカトリック文化圏には美食が集中しているのに対して、ドイツやイギリスなどのプロテスタント文化圏では美食は好まれず、また、厳しいカルヴァン派の流れを組むオランダでも、美食は好まれませんでした。
そしてまた、オランダの食文化にもカルヴァン派の影響が色濃く残っており実に「質素」なようです。
ヨーロッパでは、フランス人は「食べるために生きる」と言われますが、オランダ人は「生きるために食べる」と言われますが、これは、オランダ独立戦争後の17世紀は、世界に君臨する貿易大国として『黄金時代』を誇り栄えていましたが、英蘭戦争(1652〜1674)以降は国力が衰え、その後も、第一次世界大戦、第二次世界大戦の中で、ドイツなどの他国に圧迫され、精神的にも経済的にも不安定だったオランダ人の食生活は、空腹を満たすためだけのものになって行ったのかも知れません。
その証拠に、オランダ人は「食事とは味わうものではなく、空腹を満たすもの」と考えているそうです。これらのことから、「質素」と「倹約」を基礎に地道に生活するオランダ人が質実剛健と言われ、オランダ料理が「質素」な家庭料理に限定されて行ったのかも知れません。
 
オランダ料理を調べてみると、確かに『オランダ料理レストラン』というものは数が少なく、ここアメリカでも
ほとんど見かけませんが、実はレストランなどで気取って食べるのではなく、家族揃って食べるような田舎風料理が多く、その中には美味しいものが沢山あるようです。

 

 
代表的なオランダ料理

 
Raowe Haring (ウラ・ハーリング)
Haring  塩漬けの生ニシン
アメリカでも、冷凍でオランダの味が楽しめる
Haring  塩漬けの生ニシン
14世紀末に保存用として考えられた保存食で、塩漬けした生ニシンで、この生ニシンの保存法は当時画期的な発明でした。 
このRaowe Haring(ウラ・ハーリング)は食べ方が結構独特で、中骨と皮を取った塩漬けの生ニシンに刻んだ玉ネギをまぶし、尻尾を持って頭からかぶりつくというもので、オランダの夏の風物詩となっています。

 

Erwtensoep (エルテンスープ)
えんどう豆を二時間ほど茹でた後に、ジャガイモやタマネギなどの野菜を入れて、さらに煮込む料理で、ジャガイモやえんどう豆が煮崩れするまで煮るためドロっとしたスープです。
このことから、オランダ人がsoep(スープ)を「飲むもの」と考えず、「食べるもの」と考えることが分かる一つの例です。
オランダ人が海外に出て、一番恋しくなる料理の一つがこのえんどう豆の
スープだとも言われています。

 
Kroket (クロケット)
日本のコロッケの元祖と言われているもの。
オランダのクロケットは、具につぶしたジャガイモと牛肉が入り日本のクリームコロッケに近く、形も俵型が一般的です。

カメ一等兵的現地情報によると、オランダは1600年代から300年余りの間、インドネシアを植民地として統治しており、その間にコロッケ等のオランダ料理が現地に浸透し、第二次世界大戦時に大量の日本兵がインドネシアに侵攻した際、この料理を持ち帰ったと言う説があります。(インドネシア人おばあちゃんの話)
インドネシアでも、コロッケは国民的食べ物との事。

 

Stamppot (スタンポット)
マッシュポテトにカリカリに焼いたベーコンを混ぜ合わせ、ソーセージと一緒に食べるもの。マッシュポテトには青野菜を混ぜる事もありますが、これはオランダの伝統的庶民料理で、オランダ料理の紹介には必ず登場しています。 

 

 

Dutch Combat Rations
オランダ軍戦闘糧食
2003年発行のオランダ陸軍資料によると、現在オランダ陸軍で使用されている個人用携行型戦闘糧食は、以下の6種類を採用している。
また、通常では箱入りの朝・昼食用パック1個とメインミールパック(缶詰又はレトルトパック)2個で1セット、1日分としている。
 
朝・昼食用パック 通常型
朝・昼食用パック  市販品流用型
メインミール    レトルトパック タイプ
メインミール    缶詰 タイプ
24時間用糧食  (海兵隊/寒冷地用 パック)
24時間用糧食  (パトロール/特殊任務用 パック)

 

24HR Combat Rations
24時間用 レーション

LRP / Marines Arctic Ration
海兵隊/特殊任務用 レーション

Ration Main meal
メインミール紹介

試食レポート

 

 

 

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